【蒸溜所を訪ねて】
〜 火の神蒸溜所 〜
鹿児島県枕崎市にある
本土最南端のウイスキー蒸溜所、
火の神蒸溜所の見学に行ってきました。
母体は老舗本格焼酎メーカーの薩摩酒造株式会社。
昨年の12月にウイスキー製造免許を取得し、
今年の2月からモルトウイスキーの製造を開始した
新しい蒸溜所です。
この地域は年間を通して温暖な気候ながらも
夏は暑く、冬は降雪があるなど、
複雑で多岐にわたる気象条件があり、
海風と潮気のある港町でもあるため
ウイスキーの豊かな熟成が期待されています。
モルトウイスキーの製造に加え、
連続式蒸留器も併設し、
グレーンウイスキーの製造も行うなど、
ジャパニーズウイスキーの定義に適応するための
ウイスキー造りに挑戦されています。
また、国内外でも数少ない
クーパレッジ(樽工房)を併せ持つ蒸溜所で、
現在、3名の樽職人の方々が
メンテナンス作業を行なっています。
樽職人の祝迫 智洋さんのお話は
どれも興味深く、彼の話を聞けただけでも、
見学に来た価値がありました。
新規参入の蒸溜所ではありますが、
グループ会社で 国産ウイスキー造りの先駆者でもある、
本坊酒造株式会社の マルス信州蒸溜所(長野県)や
マルス津貫蒸溜所(鹿児島県)、
関係会社の山鹿蒸溜所(熊本県)とも
技術交流を行いながら、生産を進めているそうです。
一般見学の受付は 来年からとの事ですが、
鹿児島へ旅行される際は、枕崎まで足を伸ばして
火の神蒸溜所の見学に 是非足を運んでみてください。
最後になりましたが、
今回の見学に際し、マルス津貫蒸溜所の折田所長、
鹿児島のBar小原・小原 紀幸マスターには
大変お世話になりました。
この場をお借りして御礼申し上げます。
ありがとうございました。
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